決算開示後、更新できておらず失礼しました。

どのタイミングで何をどうお伝えすべきか

憂慮しておりました。


初めに、第3四半期決算にご期待頂いていた皆様、

また直後のファイナンスリリースも相なって、

株価が急落し、ご不安を与え、

ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

同時に、変わらぬご期待・ご支援を頂いている皆様に

深く御礼申し上げます。

 

今回、これまでの経緯とこれからの未来について

長文となりますがまとめさせていただきます。

 

 

■黒字化はスタートでしかない

 

デジタルプラスの社名変更に併せて

リアルワールドが11年かけた最高利益を

デジタルプラスでは1年で超える「リアル超え」

2022年11月決算発表でお伝えしました。

 

2021年4Qでの黒字転換を終え、

2022年9月期通期黒字化も見えていた中で、

黒字化はゴールではなく、

スタートでしかないこと

社内外に向け打ち出しました。

 

 

■中長期のゴールは流通総額1000億円

 

更に2022年9月期黒字化が見えている中、

黒字化がスタートであれば、中長期のゴールは何か?

全社の視座を高めるためにも、定量的に示すこととしました。

 

それが2023年2月決算発表でお伝えした

2027年流通総額1000億円のマイルストーンです。

 

そのプロセスとして、

2023年9月期 フィンテックSEG目標

流通総額・粗利2倍、利益3倍を打ち出しました

 

 

①GAFAメディア利益2.6億円の消失

一方で、昨年2022年4月以降、

通期2.6億円の利益を出していたGAFAメディアが

Googleアルゴリズムの影響を受け、

急激に業績が悪化していきました。

改善策を打つも全く改善は見られませんでした。

 

翌期リアル超えが迫る中、

アンコントローラブルな要素を排除したく、

2022年7月、GAFAメディアの撤退を決めました。

 

 

②利益2.6億円の穴埋め策

今期のリアル超えに向け、

GAFAメディア利益2.6億円の穴埋めは、

①M&A戦略

②すーちゃんモバイルのコンサル収益最大化

厳密には、再譲渡による利益取り込みでした。

 

一方、すーちゃんモバイル再譲渡については、

市場やGoogleアルゴリズムの影響も受けやすいため

今期はリアル超えを目指しつつも

業績開示については控えさせていただきました。

 

 

③私の役割翻弄

今期に入り、2023年3月まではM&A戦略も嵌り、

比較的順調に進んでいたように思います。

 

しかし私自身は、リアル超え(全社最高利益)に向け、

PMIを初めアライアンス・営業等、

兎に角、都度都度、流動的に全社効果の高いことに、

あらゆる役割、業務を進め、翻弄していました。

 

そのためフィンテックにおいては

かなり細かいレベルでマネジメントしていたところから

権限委譲を進め、執行の多くを任せていました。

 

しかしながら、急激な事業成長に対し

マネジメント体制は成熟しておらず、

統制、判断力と機動力が弱まっていきました。

 

 

④追い打ちをかけたTwitter影響

その最中に発生したのがTwitterAPI有償化です。

詳細はこれまでにも書いているため割愛しますが、

月額5万$(700万円)は、今後の成長戦略上、

投資対効果には相応しくありませんでした。

 

一方で対処法はたくさんあったように思います。

しかしながら前述のマネジメント体制から、

事象に対する機動的で柔軟な対応、判断が遅れました。

 

 

⑤デジプラ成長のための優先順位

気が付けば複数の今期目標によって

何をなすべきかが、複雑化していました。

そのため5月後半に、改めて会社として何を成すべきか

優先順位を整理・明確化し全社に伝え、

私は最重要事項にフォーカスすることにしました。

 

最も重要な目標は、流通総額1000億円です。

 

私が翻弄している間に、

流通総額2倍の56億に対し、

遅れを取り始めました。

 

リアル超えや、今期フィンテックにおける

粗利2倍・利益3倍も大切ながらも、

それらは流通総額1000億円に向けた足がかりに過ぎません。

 

 

 

■流通総額拡大のためのファイナンス

 

フィンテックの事業成長において、

資金力は重要なファクターです。

その所以は大きく2つ。

 

①交換先への仕入れ・ディポジット・預託金

当社デジタルギフトを購入すると

あらゆる現金・キャッシュレス・各種サービスに

交換して利用することができ、

今後益々交換先を拡充していきます。

一方で交換先には、

先行仕入れやディポジットや預託金

また各銀行には残高を確保しておく必要があります。

 

②取引における立替え

不渡りや未回収が発生しないよう

徹底した与信管理のもと取引を拡大していますが、

与信力の高い企業様においては、

月末締めの翌月入金等、一部立替えを行っております。

 

 

今期流通総額を倍増すべく動いていますが

交換先を拡充し、仕入れに資金投入しつつ、

既存取引や新規取引の中での資金立替ニーズが高まり、

保守的に資金管理を行う中で、

伸ばせるのに抑制せざるを得ない状態が起こっていました。

 

恥ずかしながら、こちらにおいても、

リアル超え同様、すーちゃんモバイル再譲渡による

キャッシュインを想定しておりました。

 

そこでその代替策として今回、

流通総額を最優先に伸ばすべく、

決算開示の翌日にファイナンスのリリースも出させていただきました。

 

こちらは当時の株価に対し、1.6倍での資金調達を実現するもので

資金調達に対するダイリューションを最大限抑えたものです。

またCBにおいても、MSワラントとは異なります。

 

ファイナンススキームにおいては、

十分なご報告ができておらず、

一部誤解を与えているようですので、

後日、詳細の説明動画を公開させていただきます。

 

 

■未来に向けて

 

まだ今期は終わっていません。

 

そのため現段階で何を語るべきか考えていました。

しかしながらファイナンスの件もあったため

ひとつの節目として、考え・方向性を示すこととしました。

 

上場企業は、投資家の皆様に夢を伝えること、

その上で、応援頂く、ご支援頂く、

そして私たちはそれらを実現する役割です。

 

その中で、ここまで赤裸々に書くことは、

本来、上場企業としては珍しいことかもしれません。

 

一方で私たちは、上場を維持した状態で

会社を再立ち上げしている上場スタートアップです。

それであれば、それらしく、正々堂々と

そのスタンスで書かせて頂くこととしました。

 

2020年10月、ほぼ全ての事業を売却、

250名から20名に社員を減らし、

創業2カ月目と同等の月商517万円、

赤字2800万円の再スタート。

 

今年5月後半以降は、

あの時と同等の緊張感の中にいました。

 

これまで伝えてきたリアル超え。

それを信じて頂いている株主の皆様に

私はいつ何をどのようにお伝えすべきか。

日々、葛藤の中にいました。

 

そして、私自身の責任は何か。

当時、自問自答の毎日が続きました。


最終至ったのは、

未来を創ることでしかないと

改めて覚悟と腹を決めでした。

 

ブログではしばしば、

3Qの大反省と書かせていただいていましたが、

厳密には、3Qというより今期全般に及ぶものでした。

 

①未知数要素・アンコントローラブル・たらればの排除

業績予想は控えさせていただいたものの、

リアル超えは、今期計画そのものでした。

目標は変えなくとも、変わった前提条件、

そのリスクについて的確にお伝えすべきでした。

 

②マネジメント体制

最近では改めて幹部採用も強化していますが、

100名程の組織になるまでは、

私自身が先頭に立って

最も重要なミッションを担い続ける。

上場スタートアップは通常以上に、

胆力を求められる役割です。

それは私自身が先頭に立って背負うべきものです。

 

 

フィンテック事業部では

従来3カ月毎に行っていましたが、

6月以降は毎月実施しており、

戦略や今期進捗、来期計画の詰めを行いつつも、

多様なフレームワークを取り入れた

幹部育成を私自ら行っています。

 
image

 

その成果もあり、ひとりひとりが急速に成長

チームとしての熱量・団結力も著しく向上

それらが事業成果に繋がり始めています

 

昼夜週末問わず、泥まみれになっていますが、

やればやるほど、益々手ごたえを感じ、

将来の成長可能性を実感できています。

 

 

「お金の未来をもとう。」

私たちが今、生み出しているのは、

お金の未来であり、銀行の未来と言ってもよいかと思います。

 

今後、資金移動業を獲得すれば

それらの動きが更に加速していきます。

 

 

この度は、たくさんのご不安、ご心配をおかけし

誠に申し訳ありませんでした。

 

しかしながら

私たちが目指す未来は何も変わっていません。

 

ひとつひとつの問題、課題を、

デジタルプラスの強みとして転換し、

未来に向け尽力して参ります。


引き続き、デジタルプラスをご愛顧の程、

何卒よろしくお願い致します。


長文にお付き合いいただき、

ありがとうございました。